パパイアの解毒効果について

 

パパイヤは前述の通り、最も栄養価の高い果物の一つとされています。「公益科学センター」(ワシントンに本部がある消費者のための監視機関)では、「ファンタスティック・フルーツ」という食品成分表に基づくランキングでベスト5入りしています。これまで健康に良いとされていたバナナ、オレンジ、りんごなどの得点を上回っているのです。

 

さて、パパイアには最近話題となっている「解毒パワー」とも関わりがあります。みずみずしいフルーツでもあり、優れた解毒パワーもあるということです。

 

その成分は「イソチオシアネート」です。これは、わさび、辛味大根を食べると感じる、いわゆる鼻にツーンとくる刺激のことです。あの辛みの源となっているのはイソチオシアネートという成分なのです。

 

もともとは、植物が虫から身を守るための成分だと考えられていますが、実はそれが人間の体に対にも、抗酸化物質として実に有用な働きをしてくれるわけです。

 

イソチオシアネートは、肝臓の解毒酵素、つまり毒そのものを無害化させて体外に排出しやすくするための酵素の働きをサポートします。それで発ガン性物質など有害な物質を無毒化するのにも役立つのです。

 

抗ガン剤やガン予防剤として利用される事もあります。がんの食事療法でも注目されるようになっています。

 

更には、消化促進、食欲増進などの作用もあります。抗菌、抗炎症作用があることも確認されたようで、体内で痛みの原因となる「ヒスタミン」も分解します。