パパイアのいろいろな用途

 

パパイアは果物としての利用は勿論ですが、実はそれ以外にもいろいろ活用されています。まずは果物としてですが、実が熟すると黄色くなります。中には黒い粒々の種が中央中空部分にたくさんあるので、これを取り除いて果肉を食べます。甘さが強いと共にちょっと独特の癖もあるので、レモン汁で酸味を加えて食べることもあります。

 

細く切ってドライフルーツにすることもよくあります。台湾ではパパイア牛乳という、牛乳と果肉をミキサーで混ぜたものが人気で、紙パック入商品もあります。

 

また、沖縄、フィリピン、タイなどでは、果物ではなく、野菜として扱われています。その場合はまだ未完熟の青いパパイアを使います。皮をむいて果肉を千切りにし、これを炒め物にするのです。実際に千切りされたものが袋詰めでスーパーに並んでいるそうです。乾燥させたものは切り干し大根のような食材になっています。

 

更には食品添加物としても利用されています。それはパパイン(タンパク質分解酵素)が未熟果に多く含まれているからで、食肉軟化剤や消化促進剤として広く活用されています。

 

洗顔料としてもニキビに悩む女性たちなどに人気があります。これもパパインの効果で、精製したものには強い洗浄力があって、洗顔料としてさいてきなのです。パパイン酵素の消毒作用は、軟膏剤としても、肌の傷、火傷、アザ、ひび割れ、日焼け後のケア、虫さされ、ニキビ等などに効くということで使用されています。