パパイアの基礎知識

 

トロピカルフルーツといえばまずはパパイアを思い浮かべる場合が多いかもしれません。それ位に南国ムードが強く漂うのがパパイアです。味も酸味が少なくて甘く、独特な香りとスムーズな舌触りが南国を感じさせてくれます。

 

これはパパイア科パパイア属の常緑小高木で、果実もパパイアと呼びます。別名も多く、「チチウリノキ・乳瓜木」、「モッカ・木瓜」、「マンジュマイ・万寿瓜」、「ツリーメロン」などと呼んでいる地域もあります。ちなみに「乳瓜木」というのは、パパイアの茎、葉、果実などに「乳液」を多く含まれているところからきています。

 

原産はメキシコ南部など中南米地方から西インド諸島で、スペインの探検家が大航海時代に発見して、そこから世界の熱帯地域に広まっていったようです。

 

日本に入ってきたのは明治時代で、沖縄県、小笠原諸島、鹿児島など南部で栽培が始まりました。

 

沖縄などでは、人家の庭にもパパイアが自生しています。まっすぐ伸びた茎の先に長い葉が集中し、花は茎の先端あたりに咲きますが、黄緑色であまり目立ちません。
樹高は10 m以上にもなりますが、耐寒性には非常に乏しく、10℃以下になると生育が停止してしまいます。

 

果実はもちろん食用となり、生果に加えて乾燥させたものも一般的に流通しています。タイやフィリピンなどからの輸入品も多くなっています。