パパイアの栄養
さて、パパイアの主な栄養成分(可食部100g中)を挙げてみますと、β-カロテン当量:480mcg(黄肉種)、葉酸:44mcg、ビタミンC:50mg、マグネシウム:26mg:ビタミンAなどとなります。
期待される健康効果・効能をまとめると、高血圧予防、動脈硬化予防、心筋梗塞予防、脳梗塞予防、貧血予防、風邪予防、がん予防、美容効果、糖尿病予防、骨粗しょう症などとなります。
ポイントになっているのはやはりパパイアの黄肉種の色素にビタミンA(レチノール)として作用するβ-カロテンが多く含まれていることでしょう。β-カロテンの最大の特徴は強い抗酸化作用です。これは脳梗塞や心筋梗塞など重大な疾患の予防に効果があるとされています。
がん予防への効果ということではβ-クリプトキサンチンも多く含まれています。赤肉腫の方では「サンライズ・ソロ種」にリコピン酸が多くなっています。
リコピンはトマトの健康効果で有名です。ビタミンAとしては作用しませんが、抗酸化作用を発揮して、あり発がん性物質を抑制する効果があるとされています。
葉酸は、特に妊婦や貧血気味の人に必要な成分で、いわゆる「血を作るビタミン」とされています。ビタミンCは風邪の予防や美容効果が期待できますし、マグネシウムは、糖尿病、骨粗しょう症の予防が期待されています。
未熟果の「青パパイア」は沖縄料理などに使われていますが、これにはタンパク質分解酵素の「パパイン」が含まれています。肉料理を食べる際の消化促進にはこれが最適なのです。パパイアの栄養素はとにかく豊富です。